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Cast profile by Stephanie

写真家族

cast 出演者

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写真スティーヴン・コヴァセヴィッチ

1940年10月17日 カリフォルニア州サンティエゴ生まれ。ピアニスト。
ステファニーの父。マルタとは別のふたりの女性との間に生まれた3人の息子がいる。18歳のときに故郷カリフォルニアを離れ、音楽の勉強を続けるためにロンドンへ渡り、現在に至る。
よく「私はそんなに幸せな人間じゃないんだよ」と言っていた。どちらかというと孤独で、生まれ変わったらテニスプレーヤーになりたいと言いつつも、音楽に全てを捧げてきた人である。父も、特にベートーヴェンとブラームスの演奏において評価の高い名ピアニストのひとりである。そもそも母が父に恋をしたのは、父がベートーヴェンの協奏曲第2番を演奏しているのを聴いた時である。しかしこのような恋愛では、愛しているのは音楽なのか演奏者なのか分からずに苦しむことになる。父の苦しみは日常的な宿命となってしまい、本当の感情を押し殺して完全に道化を演じるようになってしまった。
私は父と一緒に暮らしたことはないが、それでも父が恋しいと思う。私が恋しいのは、父と一緒に笑った日々だ。笑い、それは私たちのコミュニケーションの手段であり、救命ブイでもあったのだ。

リダ・チェン (Lyda Chen)/長女

写真リダ・チェン

1964年3月28日 ジュネーヴ生まれ。ヴィオラ奏者。
母と、中国人指揮者ロバート・チェンとの間に生まれた。母たちはニューヨークで出会ったが、一緒に暮らしたことはなかった。リダが生まれた時、母はまだ22歳で、少し混乱していた。そして、母方の祖母であるファニータは大変明るい女性だが、精神的な問題を抱えており、乳児院にいたリダを誘拐してしまった。母は、自分の母親を刑務所に送るか、娘の親権を失うかという、辛い選択を迫られる。そして母が選んだのは後者だった。だが状況はどんどん悪くなり、リダは乳幼児期の数年間を養子として過ごすことになった。
リダは母と暮らしたことは一度もないが、娘たちの中で唯一プロの音楽家になった。法律の勉強を終えたのち、ヴィオラ演奏家になることを決意する。恐らく、音楽を通じて母と再会し、子どもの時にはなれなかった母の娘になろうとしたのだろう。現在、母と定期的にコンサートで共演している。
リダと私は一緒に育ったわけではない。彼女が18歳(つまり私は7歳)の時に初めて会い、そのエキゾチックな美しさに魅了されたのを覚えている。
現在2人の子どもとともにジュネーヴに住んでいる。

アニー・デュトワ (Annie Dutoit)/次女

写真アニー・デュトワ

1970年10月4日 ベルン生まれ。ジャーナリスト。
母とスイス人指揮者シャルル・デュトワとの間にできた娘。私たちはロンドン、そしてジュネーヴで一緒に育った。インドのプネー大学の物理学教授の夫とともに、インドで2年暮らしたが、2人目の男の子を産み、現在はアメリカのアリゾナ州に住み、アリゾナ州立大学の教授を務めている。1930年代の文学、政治学、ヨーロッパ文化史を主に専門とする。
アニーは全くじっとしていられない性分である。ニューヨークからブリュッセル、インドのプネーからブリュッセルに引っ越したのも含め、8年間で10回引っ越している。コロンビア大学で文学の博士号を取得したが、それを全く生かすことなく、「論文が終わっちゃったから、今は一体何をしていいのか分からないのよ」などと言っている。
彼女の心配性なところはよく他人に伝染するのだが、大体私が不安になり、自問自答する羽目になるのである。